今回紹介するデッキは《鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained》です。
『クロタカEDHチャンネル』の「【EDH対戦会#4】ポルクラノス vs ネクサル vs オレリア vs アルカデス【MTG動画】」でクロタカが使用したデッキです。
目次
統率者紹介
カード名 | 鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained |
---|---|
マナコスト | (2)(黒)(緑) |
タイプ | 伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie)・ハイドラ(Hydra) |
テキスト | 鎖を解かれしもの、ポルクラノスは+1/+1カウンターが6個置かれた状態で戦場に出る。これは+1/+1カウンターが代わりに12個置かれた状態で脱出する。 鎖を解かれしもの、ポルクラノスの上に+1/+1カウンターが置かれている間にこれがダメージを受けるなら、そのダメージを軽減し、これの上からそれに等しい数の+1/+1カウンターを取り除く。 (1)(黒)(緑):他のクリーチャー1体を対象とする。鎖を解かれしもの、ポルクラノスはそれと格闘を行う。 脱出 ― (4)(黒)(緑),あなたの墓地から他のカード6枚を追放する。 |
P/T | 0/0 |
ポルクラノスは「テーロス還魂記」で統率者候補を探していた時に見つけて、脱出時に+1/+1カウンターが12個乗って出てくる豪快さに惹かれて統率者にすることを決めました。
特徴①
ポルクラノスは+1/+1カウンターが6個置かれた状態で戦場に出てきて、墓地から脱出すると+1/+1カウンターが12個置かれた状態で戦場に出てきます!
ダメージを受けると+1/+1カウンターが減ってしまうので、+1/+1カウンターを多めに確保するためにも、なるべく墓地から脱出して出したいところです。
ポルクラノスが安定して脱出できるように、墓地肥やしが重要になってきます。
特徴②
ポルクラノスは3マナ払って他のクリーチャーと格闘することができます。
ダメージを受けると+1/+1カウンターが減ってしまうとはいえ、元々の+1/+1カウンターが多いので、1〜2体のクリーチャーを格闘で討ち取ることができます👍
更に脱出して+1/+1カウンターが12個乗っていれば、格闘で戦場のクリーチャーを全滅できちゃうかもしれません!
デッキリスト
製作者:クロタカ/by Clotaka
※デッキリストは動画を撮影した2020年3月中旬(「テーロス還魂記」発売後)時点のものです。
今(2020年4月下旬時点、「イコリア :巨獣の棲処」&「統率者2020」発売後)デッキリストをバージョンアップするのであれば、強力なピッチスペルの《致命的なはしゃぎ回り》&《ぼやかす薄霧》や
カウンターシナジーのある《ぬめる化け眷者》や《骨塚の巻きひげ菌》は採用を検討できると思います⤴︎
各カードの役割分類
【除去】
《舌長ハイドラ/Whiptongue Hydra》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy》
《ウィンドグレイスの裁き/Windgrace’s Judgment》
《硫酸の波/Wave of Vitriol》
《破滅的な行為/Pernicious Deed》
《真冬/Dead of Winter》
《滅び/Damnation》
《ピールの気紛れ/Pir’s Whim》
《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》
【ドロー、ドロー調整】
《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
《ボーラスの信奉者/Disciple of Bolas》
《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》
《オーランのバイパー/Ohran Viper》
《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
《重大な落下/Momentous Fall》
《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》
《よりよい品物/Greater Good》
《リシュカーの巧技/Rishkar’s Expertise》
《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
【マナ加速】
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《円環の賢者/Gyre Sage》
《培養ドルイド/Incubation Druid》
《ファーティリド/Fertilid》
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
《春花のドルイド/Springbloom Druid》
《茨の騎兵/Cavalier of Thorns》
《北方行/Into the North》
《自然の知識/Nature’s Lore》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
《耕作/Cultivate》
【サーチ】
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《ジャラドの命令/Jarad’s Orders》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
【クリーチャー強化、+1/+1カウンターシナジー】
《豪腕/Brawn》
《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》
《スパイクの織り手/Spike Weaver》
《カロニアのハイドラ/Kalonian Hydra》
《永遠神ロナス/God-Eternal Rhonas》
《死滅都市の執政/Necropolis Regent》
《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
《英雄たちの結束/Solidarity of Heroes》
《圧倒する暴走/Overwhelming Stampede》
《野生の活力/Primal Vigor》
《倍増の季節/Doubling Season》
《生体性改造/Biogenic Upgrade》
《ならず者の道/Rogue’s Passage》
《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》
《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
【単体で強い】
《ケンタウルスの壊し蔦/Centaur Vinecrasher》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《瀉血/Exsanguinate》
【墓地肥やし】
《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
《ニクスの織り手/Nyx Weaver》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
【その他】
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
ポルクラノスに+1/+1カウンターを12個乗せたり、倍にして24個乗せて統率者ダメージで殴り倒す!をコンセプトに構築しています。
現在の構成に至った経緯
ポルクラノスでデッキを組もうと決めて、一番特徴的な能力はどこかと考えた結果、脱出で+1/+1カウンターが12個乗って出てくる能力だとわかりました。
12個の+1/+1カウンターを倍にすれば24個になって、統率者ダメージでワンパンできるやん!と気付き、+1/+1カウンターをガッツリ増やすカードをこれでもかと採用。
脱出するためには6枚という割と多めの枚数を墓地から追放しないといけないので、ガッツリ墓地を肥やせるカードを採用。
こうして墓地を肥やして、脱出して、超絶パワーで統率者ダメージによる勝利を狙うポルクラノスデッキが完成しました。
《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》デッキの良いところ
+1/+1カウンターをいっぱい使える!
このデッキにはポルクラノスの+1/+1カウンターをガッツリ増やすために、+1/+1カウンター増加カードを大量に採用しています。
それらを有効活用するために、+1/+1カウンターシナジーがあるカードを大量に採用しています!(合計20枚)
アーティファクト対策が刺さらない
このデッキはアーティファクトをメタっているデッキなので、対戦相手のアーティファクト対策カードがほとんど刺さりません。
(アーティファクト採用枚数0!)
緑を含むデッキはマナ加速をマナアーティファクトに頼らずとも、《極楽鳥/Birds of Paradise》等のマナクリーチャーや、《耕作/Cultivate》等の土地サーチでマナ加速することができます。
アーティファクトメタのカードを入れて(《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》等)、アーティファクトをほとんど採用しないという構築は、僕が緑のデッキを組む際に良く使う手法です。
ピックアップカード
真冬/Dead of Winter、北方行/Into the North
《真冬/Dead of Winter》は自分がコントロールしている氷雪パーマネントの数だけ、クリーチャーに-X/-X修正を与える強力な全体除去カードです。
氷雪パーマネントは基本土地の《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》、《冠雪の森/Snow-Covered Forest》を採用すれば簡単に数を稼ぐことができます。
それまでは結構なお値段してたので(特に《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》)、この再録はお財布的にとてもありがたかったです☺️
あとさりげなく《オーランのバイパー/Ohran Viper》と《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》は氷雪クリーチャーなので、《真冬/Dead of Winter》の威力を上げつつ、オーラン達は《真冬/Dead of Winter》の中を生き残れたりします。
《北方行/Into the North》は氷雪土地カードをサーチできるカードです。
基本土地を《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》と《冠雪の森/Snow-Covered Forest》にしていれば、《不屈の自然/Rampant Growth》と同じように使うことができます。
硫酸の波/Wave of Vitriol
《硫酸の波/Wave of Vitriol》は各プレイヤーのアーティファクトとエンチャントと基本でない土地を全て生贄に捧げさせる豪快なカードです。
基本でない土地は、代わりに基本土地になるので、マナの総量は変わらない安心設計。
このデッキはアーティファクト、エンチャントをあまり採用していないので被害はほとんどありません。
ポルクラノスで殴りに行くデッキなので、天敵である《イス卿の迷路/Maze of Ith》等の戦闘ダメージ軽減土地を対処できる点が優秀です👌
自分がコントロールしている基本でない土地も生贄に捧げる必要があるのですが、それらは基本土地に代わり、尚且つ墓地に行くのでポルクラノスの脱出コストとして使えます❗️
舌長ハイドラ/Whiptongue Hydra
《舌長ハイドラ/Whiptongue Hydra》は出た時に全ての飛行クリーチャーを破壊することができます。
緑系のデッキは飛行が弱点なのでめちゃくちゃ頼もしいカードです👍
しかも到達を持っていて、破壊したクリーチャーの数だけ+1/+1カウンターが乗るので、その後も飛行クリーチャーをガッチリ受け止めて隙がありません。
このデッキは+1/+1カウンターを持っていると色々シナジーがあるので、+1/+1カウンターが乗るのは地味ながらありがたいポイントです。
クリーチャーなのでサーチしやすいのも好評価⤴︎
ファーティリド/Fertilid
《ファーティリド/Fertilid》は+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出てきて、+1/+1カウンターを取り除くことで《不屈の自然/Rampant Growth》と同じように基本土地をサーチして戦場に出すことができます。
この土地サーチ能力は+1/+1カウンターの数だけ行えるので、《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》等でカウンターを増やせば更に土地をサーチすることができます👍
《ファーティリド/Fertilid》は普通に使うと遅めの土地サーチですが、+1/+1カウンターシナジーがあるデッキで使うと超マナ加速カードに様変わりします!
「モーニングタイド」産は謎の虫みたいな見た目だったのに、イコリア産はスタイリッシュなイケメンエレメンタルになってて「誰やお前!?」ってなりました(笑)
デッキの回し方で意識するポイント
墓地を肥やしつつ、墓地対策も意識する
ポルクラノスはやっぱり脱出してなんぼなので、脱出コストを稼ぐための墓地肥やしカードを結構な枚数採用しています。
少しでも多く墓地を肥やせるように、生贄に捧げて土地をサーチできるフェッチランドも大量採用しています。
一番お手軽に墓地を肥やせるのは、発掘持ちの《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》と《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》です。
この2枚をサーチしたり、墓地に落とすカードも複数枚採用しています。
これら紹介してきたカード達を使えば、効率的に墓地を肥やすことができます。
但し、墓地を貯め過ぎるとヘイトが上がり、墓地追放された時のリカバリーも難しくなります。
なので墓地はポルクラノスの脱出1〜2回分くらいの枚数(6〜12枚)に抑えておくのが無難です。
発掘の乱発などはしないようにしましょう。
脱出コストで使うと墓地のカードは追放されるので、あまり墓地利用や墓地にあることで意味のあるカードは採用していません。(一部《豪腕/Brawn》等を採用していますが少数です)
墓地利用デッキはヘイトが高いので、事前に対戦相手にあくまで脱出コストで使うだけであることを伝えれば、ヘイトが下がるかもしれません。
ポルクラノスの格闘は慎重に使う
ポルクラノスはなるべく6/6や12/12の状態で殴りに行きたいので、+1/+1カウンターが減ってしまう格闘は慎重に使いましょう。
格闘を乱発するとヘイトが上がり、集中攻撃を受けてしまうかもしれません。
なので格闘能力は、どうしてもヤバいクリーチャーを対処するためや、どうしてもどいてくれないブロッカーを対処するために使うのが無難です。
理由としては対戦相手の統率者も除去できてしまうため、統率者が出しにくくなってしまうからです。
※ポルクラノスは格闘した分+1/+1カウンターが減るので、常に除去できるわけではありませんが
ゲームの初めに要所以外では格闘を使わないことを伝えたり、「あの厄介なクリーチャーを対処するから、こっちを狙わないでね」等の政治を行えば、多少はヘイトが下がると思います。
あと何気にポルクラノスは接死が効きません。
接死持ちクリーチャーからのダメージは全て軽減され、そのダメージ分の+1/+1カウンターが取り除かれるので、接死ダメージは受けていないんです!
厄介な接死持ちクリーチャーを除去してあげると、対戦相手から良いポルクラノスだと認めてもらえるかもしれません👍
勝ちパターン紹介
ポルクラノスでワンパン!
ポルクラノスによる統率者ダメージで対戦相手をワンパンする勝ちパターンです。
脱出した時に+1/+1カウンターが12個乗って出てくるので、2倍系カードを使えば24個になって統率者ダメージで対戦相手をワンパンすることができます👍
ポルクラノスは回避能力がないので、《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》、《豪腕/Brawn》、《圧倒する暴走/Overwhelming Stampede》、《ならず者の道/Rogue’s Passage》、《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》等で回避能力を付与して統率者ダメージを与えていきましょう⤴︎
《圧倒する暴走》or《永遠神ロナス》でオーバーラン!
《圧倒する暴走/Overwhelming Stampede》は自分がコントロールしているクリーチャーの中で、パワーが最も大きい値に等しい+X/+X修正とトランプルを付与する豪快なカードです。
《永遠神ロナス/God-Eternal Rhonas》は自分がコントロールしているクリーチャーのパワーを2倍にして警戒を付与するすごい神です。
このデッキはポルクラノスを筆頭にパワーが大きいクリーチャーを多く採用しているので、圧倒的なパワーのクリーチャー達で対戦相手を蹂躙することができます👍
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》砲で大量ライフルーズ!
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》は生贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しいライフを、各対戦相手から失わせることができます。
なので例えば脱出したポルクラノスを生贄にすれば、対戦相手全員は12ライフルーズします!
更に+1/+1カウンターを倍化してたら24ライフルーズ!!
《瀉血》で大量ドレイン!
《瀉血/Exsanguinate》は支払ったXマナ分のライフを、対戦相手全員からドレインすることができるカードです。
このデッキはマナクリーチャーやマナ加速を多く採用しているので、10点以上のライフをドレインすることもざらにあります。
特に強力なのが《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》とファッティが一緒に並んでいる時です。
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》は自分がコントロールしている最もパワーが大きいクリーチャー分のマナを生めるので、脱出したポルクラノスが隣にいたら12マナを生むことができます!
そこから《瀉血/Exsanguinate》を撃てば、お手軽10点ドレイン!
対戦相手からしたら一溜まりもありません。
《破滅の終焉》でフィナーレ!
《破滅の終焉/Finale of Devastation》は通常ライブラリーや墓地からクリーチャーをサーチするために使います。
通常であればそれだけなのですが、不特定マナのXが10以上なら、自分のクリーチャー全体に+X/+X修正と速攻を付与するというとんでもないことが書いてるカードなんです!
X=10にするには合計12マナ必要になるので中々達成できませんが、このデッキは緑が入っていてマナ加速が得意なので、ゲーム終盤には結構12マナへ到達できます。
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》や《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》があれば大量マナを生めるので、早いタイミングで《破滅の終焉/Finale of Devastation》によるフィナーレを迎えることができます👍
以上EDHデッキ紹介《鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained》でした。
この記事が気に入ったら👍いいねしよう!
(クロタカが喜びます😄)