今回紹介するデッキは《エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath》です。
『EDH会』の「【EDH会#3】対戦動画 タンティス vs エインジー vs ダニサ vs ジャイラス【MTG】」でクロタカが使用したデッキです。
目次
統率者紹介
カード名 | エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath |
---|---|
マナコスト | (1)(黒)(赤) |
タイプ | 伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) |
テキスト | 速攻 (T),カード1枚を捨てる:カードを1枚引く。 あなたがカードを1枚捨てるたび、それがマッドネスを持っているなら、エインジー・ファルケンラスをアンタップする。 |
P/T | 1/3 |
エインジーは「統率者(2019年版)」(2019年8月23日発売)が発売されて即デッキを組みました。
過去に黒赤のディスカード、墓地利用をテーマにした《戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War》と《殺戮の神、モーギス/Mogis, God of Slaughter》を統率者にしたデッキを組んでいたのですが、結局「何か違うなー」となり解体してしまいました。
そんな経緯があったので統率者(2019年版)のプレビューでエインジーが公開された時は、「遂に来たか!」とテンションが上がりました。
特徴①
エインジーは速攻を持っていて、戦場に出てすぐにカードを1枚捨てて、1枚ドローできる能力(ルーター能力)を持っています。
戦場に出したターンから能力を起動できるところが優秀です。
1枚捨てて、1枚ドローなので手札の総数は変わらないのですが、墓地に行っても使えるカードを多く採用しているので、捨てれば捨てるほどにやれることが増えていきます。
特徴②
エインジーは捨てたカードがマッドネスを持っていた場合、アンタップできる能力を持っています。
※マッドネス…カードを捨てた時にマッドネスコストで唱えられる能力
アンタップできればルーター能力を再度使うことができるので、マッドネスカードを多めに採用しています。
マッドネスカードはカードパワーが弱くてEDH向きではないカードが多いので、それらは採用しませんでした。
デッキリスト
製作者:クロタカ
※デッキリストは動画を撮影した2019年9月下旬(「統率者(2019年版)」発売後)の後に、改良のため一部カードを変更しています。
(「統率者(2019年板)」発売後〜「エルドレインの王権」発売前の間)
今(2020年2月下旬時点、「テーロス還魂記」発売後)デッキリストをバージョンアップするのであれば、「テーロス還魂記」で登場した脱出持ちカードはエインジーと相性が良いので採用を検討できると思います⤴︎
各カードの役割分類
【除去】
★《大物狙い/Big Game Hunter》
★《ヴォルダーレンの下層民+血統の撤廃者/Voldaren Pariah+Abolisher of Bloodlines》
《シャンダラーの魂/Soul of Shandalar》
《赤霊破/Red Elemental Blast》
★《癇しゃく/Fiery Temper》
★《激発/Violent Eruption》
★《闇の萎縮/Dark Withering》
★《殺人衝動/Murderous Compulsion》
★《アヴァシンの裁き/Avacyn’s Judgment》
★《錬金術師の挨拶/Alchemist’s Greeting》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
《滅び/Damnation》
《冒涜の行動/Blasphemous Act》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》
【ドロー、ドロー調整】
★《エインジーの荒廃者/Anje’s Ravager》
《骨たかりの守銭奴/Bone Miser》
《ルーン角のヘルカイト/Runehorn Hellkite》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《運命の輪/Wheel of Fortune》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《吸心/Syphon Mind》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive》
【マナ加速】
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《金属モックス/Chrome Mox》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《宝石の護符/Jeweled Amulet》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《友なる石/Fellwar Stone》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
【サーチ】
《巡礼者の目/Pilgrim’s Eye》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《生き埋め/Buried Alive》
【リアニメイト】
《汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled》
《犠牲/Victimize》
《末永く/Ever After》
【コンボ】
《臓物の予見者/Viscera Seer》
《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》
《トリスケリオン/Triskelion》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》
★《床下から/From Under the Floorboards》
【墓地から戻ってくる、墓地回収】
《空火のフェニックス/Skyfire Phoenix》
《恐血鬼/Bloodghast》
《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》
《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
《ネル・トースの災い魔/Scourge of Nel Toth》
《イニストラードの魂/Soul of Innistrad》
《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
【その他】
★《悪意の魔神/Archfiend of Spite》
★《愚者の知恵の呪い/Curse of Fool’s Wisdom》
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
★《無謀なるワーム/Reckless Wurm》
《信者の確信/Faith of the Devoted》
※★が付いているカードはマッドネスカードです(合計13枚)。
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
このデッキはエインジーのルーター能力でライブラリーを掘り進み、最終的にはコンボで勝利することをコンセプトに組んでいます。
エインジーが統率者ダメージを与えて勝利するのは無謀なので、コンボに頼るしかなかった感じです。
マッドネスカードや墓地からでも使えるカードを多く採用しているので、息切れしにくい構成になっています。
《エインジー・ファルケンラス》デッキの良いところ
カードをいっぱい引くことができる
エインジーはルーター能力を持っているので、毎ターンカードを追加ドローすることができます。
やっぱりカードをいっぱいドローして、色んなカードをプレイした方がEDHは楽しいので、自前でドロー能力を持っているのはポイントが高いです⤴︎
エインジー以外にも大量ドローするカードが入っているので、どんどんデッキを掘り進めることができます👍
除去やハンデスに強い
このデッキに入っているカードは死んでもすぐ復活したり、手札を捨てさせられるとむしろ嬉しいようなものばかりです。
なので対戦相手が使う除去カードや、ハンデス(手札破壊)に耐性があります。
EDHでは除去が飛び交い消耗戦になることが多いので、そのような場面でも有利にゲームを進めることができます。
ヘイトが低め
エインジーを使った無限コンボがなく、統率者ダメージを与える気もないためヘイトは低めです。
とは言えエインジーでマッドネスカードを捨て続けると当然ヘイトは上がります。
《エインジー・ファルケンラス》デッキの良くないところ
マッドネスカードは新セットが出ても中々追加されないので、デッキの拡張性が低いです(入れ替え候補が出づらいです)。
なのでエインジーデッキは少し飽きやすい部類のデッキだと思います。
ピックアップカード
床下から/From Under the Floorboards
個人的マッドネスで唱えたいカードランキング第1位のカードです!
マナさえあれば大量のゾンビをインスタントタイミングで生成できるところが素晴らしいです😆
ついでにライフまで回復できちゃう安心設計⤴︎
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》と《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》のコンボで大量マナを生み出してから唱えたいですね😎
エインジーの荒廃者/Anje’s Ravager
個人的マッドネスで唱えたいカードランキング第2位のカードです!
強制戦闘と手札を全て捨てるデメリットはありますが、攻撃するだけで3枚ドローのインパクトは絶大です❗️
このデッキには捨てることがメリットになるカードが多く入っているので、デメリットもそこまで気になりません。
汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled
豪快な全体リアニメイト能力を持つクリーチャーです。
リアニメイトできるのは黒と赤のクリーチャーだけなので、こちらだけ一方的にリアニメイトできることもあります。
また、クリーチャーなので《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》でサーチしてくることも可能です👍
あんまりないですが、対戦相手が黒と赤のクリーチャーを大量に入れているデッキの場合は使わない方が無難です。
フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
黒いデッキなら1枚忍ばせておきたい保険的なカードです。
対戦相手がよからぬ墓地利用コンボをやろうとしていても、《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》ならマナコストを支払わずに阻止することができます。
《イニストラードの魂/Soul of Innistrad》で墓地から回収して、《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》の墓地追放能力を複数回使うなんてこともできたりします。
また、別々のプレイヤーの墓地のカードを1枚ずつ追放することも可能です👍
デッキの回し方で意識するポイント
エインジーの最速着地を目指す
このデッキはエインジーのルーター能力を起点にして回るようになっているので、なるべく早くエインジーを戦場に出すことを心掛けています。
初手次第では最速1ターン目にエインジーを出すことができます!
マッドネスカードを構える
本来ソーサリーやクリーチャーのカードでも、エインジーのルーター能力などで手札から捨ててマッドネスコストで唱えれば、インスタント除去として使うことができます。
除去カードで対戦相手の統率者を対処する
このデッキは早く勝てるわけではないので、除去カードで対戦相手の統率者などを対処してスローな展開に持ち込みます。
そのため、このデッキには大量の除去カードが採用されています。
クリーチャーを墓地に貯め過ぎない
このデッキは墓地のカードを利用するカードが多く入っているので、墓地対策カードが弱点となっています。
クリーチャーのほとんどが墓地にいて、戦場にいない状態だと、墓地を全追放されただけでやれることが全然なくなってしまいます。
《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》を忘れずに回収する
《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》が墓地にいると、自分のターンのアップキープに手札に戻すことができます。
案外この効果が忘れやすくて、墓地から回収し損ねることがあります。
デッキトップにダイスを置いたりして少しでも忘れないよう心掛けておきましょう⤴︎
勝ちパターン紹介
《ミケウス》&《トリスケリオン》の無限ダメージコンボ
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》と《トリスケリオン/Triskelion》の定番無限ダメージコンボで勝つパターンです。
コンボの詳細が気になる方は、以下のページを参照ください。
《キキジキ》&《士気溢れる徴集兵》の無限コンボ
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》と《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》で無限速攻トークンを生成して勝つパターンです。
コンボの詳細が気になる方は、以下のページを参照ください。
《ミケウス》&《レッドキャップ》&《臓物の予見者》の無限ダメージコンボ
《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を無限に生贄に捧げて、無限ダメージを与える勝ちパターンです。
《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》は《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》が自分の戦場にいる時に死亡すると、そのままの状態で戦場に戻り2点ダメージを与えることができます。
(頑強の-1/-1カウンターは、不死の+1/+1カウンターで相殺されてなくなります)
この状態で自分の戦場に《臓物の予見者/Viscera Seer》がいれば、何回でも《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》を生贄に捧げられるので、無限ダメージを与えることができます⤴︎
《パーフォロス》&《床下から》で大ダメージ
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》が戦場にいる状態で、《床下から/From Under the Floorboards》で大量のゾンビトークンを生成し、大ダメージを与える勝ちパターンです。
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》は自分の戦場にクリーチャーが出ると、各対戦相手に2点のダメージを与えることができます。
とりあえず《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》を出してクリーチャーを展開していけば、それだけで勝利に近づきます😎
以上EDHデッキ紹介《エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath》でした。
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