今回紹介するデッキは《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》です。
youtubeの「【EDH会#2】対戦動画 フェザー vs アニマー vs スーラク vs シッセイ 【MTG】」でタケタケさんが使用したデッキです。
以下デッキ紹介の内容はタケタケさんに取材した内容に基づいています。
目次
統率者紹介
カード名 | 精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements |
---|---|
マナコスト | (緑)(青)(赤) |
タイプ | 伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) |
テキスト | プロテクション(白)、プロテクション(黒) あなたがクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、精霊の魂、アニマーの上に+1/+1カウンターを1個置く。 あなたが唱えるクリーチャー呪文は、精霊の魂、アニマーの上に置かれている+1/+1カウンター1個につき、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。 |
P/T | 1/1 |
アニマーは私が持っているデッキの中で一番長く使い続けているデッキです。
EDHを始めた2012年から使っているので、かれこれ7年程使っています。
あの頃のアニマーはクリーチャーの種類も今より多くなかったから、まだマシだったなー(遠い目)
特徴①
アニマーはクリーチャー呪文を唱える度に+1カウンターを乗せることができ、そのカウンターの分だけクリーチャー呪文のマナコストを軽減することができます。
どんどんクリーチャーを唱えれば、ファッティも簡単に唱えられます。
※ファッティの例
《大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer》など
特徴②
アニマーはプロテクション白、黒を持っています。
このプロテクションのおかげで、EDHでよく使われる大抵の除去カード(《剣を鍬に/Swords to Plowshares》、《殺し/Snuff Out》など)を回避することができます。
また白と黒のクリーチャーにはブロックされないので、攻撃にも行きやすいです。
デッキリスト
製作者:タケタケ/by Taketake
※デッキリストは動画を撮影した2019年7月末(「基本セット2020」発売後)の後に、改良のため一部カードを変更しています。
(「統率者(2019年板)」発売後〜「エルドレインの王権」発売前の間)
各カードの役割分類
【除去】
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《活性の力/Force of Vigor》
【ドロー】
《花の壁/Wall of Blossoms》
《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》
《這い耽り/Slithermuse》
《獣に囁く者/Beast Whisperer》
《熟考漂い/Mulldrifter》
《轟く声、ティシャーナ/Tishana, Voice of Thunder》
《巫師の天啓/Shamanic Revelation》
【マナ加速】
《ほくちの壁/Tinder Wall》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《クローサの旅人/Krosan Wayfarer》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《花を手入れする者/Bloom Tender》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic》
《森の女人像/Sylvan Caryatid》
《根の壁/Wall of Roots》
《エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide》
《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》
《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
《エルフの再生者/Elvish Rejuvenator》
《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《水晶の這行器/Crystalline Crawler》
《チャクラムの受け手/Chakram Retriever》
《忘却蒔き/Oblivion Sower》
《大地の知識/Earthcraft》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
【サーチ】
《激情の共感者/Fierce Empath》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《出産の殻/Birthing Pod》
【打ち消し】
《神秘の蛇/Mystic Snake》
《否定の契約/Pact of Negation》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《意志の力/Force of Will》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
【各種妨害】
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
【カードアドバンテージ】
《髑髏蛇/Skullwinder》
《生類の侍臣/Vizier of the Menagerie》
《エーテリウム角の魔術師/Etherium-Horn Sorcerer》
《大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer》
【コピー】
《幻影の像/Phantasmal Image》
《鏡像/Mirror Image》
《ダクの複製/Dack’s Duplicate》
《替え玉/Stunt Double》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
【クリーチャー強化】
《空想小僧、ピール/Pir, Imaginative Rascal》
《気前のいい贔屓筋/Generous Patron》
《はた迷惑なゴブリン/Hellraiser Goblin》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
【コンボ】
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》
《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
《流浪のドレイク/Peregrine Drake》
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
《パリンクロン/Palinchron》
《祖先の像/Ancestral Statue》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
このデッキはアニマーを起点にしたチェーンコンボデッキです。
デッキ内には色々なパターンのコンボが搭載されているので、そのどれかのコンボを決めて勝利します。
《精霊の魂、アニマー》の良いところ
コンボパーツがなくても、ドローを進めて最終的にコンボパーツを揃えて勝つことができる
アニマーはコンボデッキなので、最終的にコンボパーツを集めて勝利します。
ただ毎回コンボパーツが揃うわけではないので、そんな時はドローでライブラリーのカードを掘り進めていき、コンボパーツを探しに行けます。
《獣に囁く者/Beast Whisperer》が戦場にいる状態でクリーチャーを唱えると、毎回1ドローすることができます。
《生類の侍臣/Vizier of the Menagerie》が戦場にいると、ライブラリートップのカードがクリーチャーである限り唱え続けることができます。
このデッキには58枚ものクリーチャーが入っているので、結構途切れずに唱えられます。
ライブラリートップのカードがクリーチャーではない場合は、共闘などのサーチ機能を持つカード(《チャクラムの受け手/Chakram Retriever》など)でライブラリーをシャッフルして、クリーチャーであればまた唱えていくことができます。
※《チャクラムの受け手/Chakram Retriever》は「《チャクラムの投げ手/Chakram Slinger》との共闘」を持っているので、ライブラリーからカードを探してシャッフルすることができます。
尚、《チャクラムの投げ手/Chakram Slinger》はめちゃくちゃ微妙な性能なので採用していません。
共闘との相性がいい
アニマーが戦場にいる状態で共闘を持つカードを出すと、結果的にアニマーに+1カウンターが2個乗り、2体のクリーチャーを軽減されたマナコストで出すことができます。
例えば《空想小僧、ピール/Pir, Imaginative Rascal》と《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》なら、緑1マナと青1マナの2マナで2枚とも唱えられたりします。
新セットでクリーチャーが追加される度に採用するかどうかのドラフト会議を開ける
アニマーは固有色の赤緑青(無色も)のクリーチャーであればどんなクリーチャーでもマナコストを軽減して唱えることができます。
なので新セットが発売する度に、新クリーチャーをデッキに採用するかどうかのドラフト会議が開かれます。
クリーチャーが収録されないセットはまずあり得ないので、非常に拡張性が高い統率者です。
拡張性が高いので長く使い続けられ、使っていて飽きないです。
色んなテーマのアニマーデッキを作れる
アニマーはクリーチャーであれば何でもシナジーがあるので、色んなテーマのデッキを組むことができます。
【デッキの例】
・アーティファクトクリーチャー主体
・変異主体
・エルドラージ主体
尚、今のデッキ構成はコンボ狙いの割とメジャーなパターンです。
※変異コスト3マナはアニマーで軽減できるので、0マナで唱えることができます。
アニマーは中毒性がある
アニマーは中毒性があり、定期的にデッキを回したくなります。
世の中には私と同じようにアニマーに毒された人がいっぱいいるはずです。
アニマーの良くないところ
アニマーは人気の統率者なのですが、その分嫌われてもいるのでヘイトが高いです。
ゲームが始まる前の使用する統率者を公開した段階から、ヘイトを向けられたりします。
今まで色々な地域のショップでEDHをしてきましたが、特に大阪でのヘイトは異常に高いです(タケタケ体験談)。
異常なヘイトの環境では異常な対応をされることがあったりします。
(例:アニマーに《青霊破/Blue Elemental Blast》を打たれる)
デッキの回し方で意識するポイント
見切り発射でドローを進めていく
アニマーデッキの良いところでも書いている通り、《獣に囁く者/Beast Whisperer》や《生類の侍臣/Vizier of the Menagerie》などでドローを進めていき、
最終的にコンボに辿り着くことを意識しています。
ライフは0にならなければ良い
このデッキはコンボを決めれば一瞬で勝利できるので、ライフは0にならなければ減っても気にする必要はありません。
クリーチャーはアニマーを出した後にプレイする
アニマーに+1カウンターを乗せるために、クリーチャーはアニマーを出した後にプレイするのが基本です。
何よりアニマーに+1カウンターを乗せるのが第一優先です。
最初の初手でプランが決まる
アニマーを最速キャストでき、チェーンコンボのきっかけとなるカードがあれば最速で展開します。
アニマーが最速展開できないなら、土地加速兼ブロッカーを優先して出していき、ブロッカーで耐えてテンパイハンド(コンボパーツが揃った手札)を待ちます。
前半5マナくらいは見切り発射以外では勝てません。
後半7マナ以降は展開を見ながらテンパイハンドを待ちます。
どうしようもない時はアニマーをあえて倒させる
何回か対戦していると、手札の状況的にどうしようもない時があります。
そういう時はアニマーをあえて倒させてヘイトを下げ、時が来るのを待ちます。
《惑いの迷路/Mystifying Maze》に気をつける
《惑いの迷路/Mystifying Maze》は攻撃クリーチャー対策として、まあまあ使われている土地です。
《惑いの迷路/Mystifying Maze》の能力を受けてしまうと、一時的に追放され、ターン終了時に戦場に戻ってきます。
アニマーの場合は乗っていた+1カウンターが全てなくなってしまい損害がでかいので、アニマーで攻撃する時はしっかり対戦相手の土地を確認するようにしています。
勝ちパターン紹介
アニマーと《祖先の像》でアニマーに無限+1カウンター
《祖先の像/Ancestral Statue》が自身を対象に手札に戻せることを活かしたコンボです。
アニマーと《パリンクロン》で無限マナ
こちらも《パリンクロン/Palinchron》が自身を手札に戻せることを活かしたコンボです。
《狙いすましの航海士》+《流浪のドレイク》の無限マナ
《流浪のドレイク/Peregrine Drake》は《パリンクロン/Palinchron》でも代用可能です。
無限ブリンクからの《鍛冶の神、パーフォロス》で無限ダメージ
上述した《祖先の像/Ancestral Statue》や《パリンクロン/Palinchron》などを無限ブリンクした時に、戦場に《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》がいれば、無限ダメージで勝利することができます。
無限マナからの《エーテリウム角の魔術師》で無限続唱
上述した《パリンクロン/Palinchron》などを使って無限マナを生み出し、《エーテリウム角の魔術師/Etherium-Horn Sorcerer》を唱えては手札に戻すを繰り返し、無限に続唱することができます。
無限マナからの《歩行バリスタ》で無限ダメージ
上述している通り無限マナが出せれば《歩行バリスタ/Walking Ballista》から無限ダメージで勝利することができます。
《鏡割りのキキジキ》+《士気溢れる徴集兵》無限速攻トークン
《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》は《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》でも代用可能です。
《はた迷惑なゴブリン》+《孔蹄のビヒモス》で全軍突撃
クリーチャーを大量に並べ《はた迷惑なゴブリン/Hellraiser Goblin》で全体に速攻を付与し、《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》で全体強化+トランプル付与で全軍突撃して殴り倒します。
コピークリーチャーで相手のクリーチャーを活用して勝つ
このデッキには5枚のコピークリーチャーが入っています。
コピークリーチャーは対戦相手含めて戦場にいるクリーチャーが強ければ強いほど、より強力に使うことができます。
以下はコピークリーチャーの活用例です。
①対戦相手のコントロールする《鏡割りのキキジキ》をコピーし、こちらが無限コンボを決めに行く。
②対戦相手のコントロールする《パリンクロン/Palinchron》を《替え玉/Stunt Double》でコピーし、無限マナを生み出す。
③自分がコントロールする《孔蹄のビヒモス》をコピーし、再度全体強化+トランプルを付与する。
クリーチャー全体で殴って勝つ
全てをやり尽くした後の最終プランです。
このプランを使うことはあまりありません。
以上EDHデッキ紹介《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》でした。
気前の良い贔屓筋の効果間違えてません?
ご指摘いただきありがとうございます。
効果を間違えていたので、内容を修正しました。