今回紹介するデッキは《リッチの女王、ヴァリーナ/Varina, Lich Queen》です。
youtubeの「【EDH会#1】対戦動画 ヴァリーナ vs グリッサ vs サムト vs イェンネット 【MTG】」で私クロタカが使用したデッキです。
目次
統率者紹介
カード名 | リッチの女王、ヴァリーナ/Varina, Lich Queen |
---|---|
マナコスト | (1)(白)(青)(黒) |
タイプ | 伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie)・ウィザード(Wizard) |
テキスト |
あなたが1体以上のゾンビ(Zombie)で攻撃するたび、その総数に等しい枚数のカードを引き、その後それに等しい枚数のカードを捨てる。あなたはそれに等しい点数のライフを得る。 (2),あなたの墓地からカード2枚を追放する:黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体をタップ状態で生成する。 |
P/T | 4/4 |
ちょうどゾンビデッキを作りたいな思っているところに、統率者(2018年版)で《リッチの女王、ヴァリーナ/Varina, Lich Queen》が登場し、即デッキを組んでから1年程使い続けています。
それではヴァリーナの特徴を紹介します。
特徴①
ゾンビで攻撃することによって、攻撃しているゾンビの数分のカードを引いて、捨てる、いわゆるルーター能力を行えます。
これによりゾンビで攻撃すればする程に自分の墓地を肥やすことができます。(ヴァリーナ自身もゾンビなので、単体でもこの能力が誘発します)
特徴②
攻撃しているゾンビの数分のライフを得ることができます。攻撃しているのでタップ状態となり、対戦相手のクリーチャーの攻撃をブロックできずダメージを受けたりするのですが、それをリカバリーしてくれるのでありがたいです。
黒が入ったデッキは自らライフ支払って呪文を唱えたりするカードが多いので、そこでもこのライフ回復効果はありがたいです。
特徴③
2マナと墓地のカード2枚を支払うことでゾンビトークンを生み出すことができます。
特徴①の自らの手札を捨てて墓地のカードを肥やす効果とシナジーを形成しています。
墓地にカードを溜め込んでいれば、より多くのゾンビトークンを生み出すことができます。
尚、生み出したゾンビトークンはタップ状態で戦場に出てくるので、対戦相手のクリーチャーの攻撃をブロックできません。案外忘れやすいので注意しましょう。
デッキリスト
製作者:クロタカ/by Clotaka
※デッキリストは動画を撮影した2019年7月末(基本セット2020発売後)時点のものです。
各カードの役割分類
【墓地から戦場に戻ってくる】
《墓所這い/Gravecrawler》
《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
《刃の翼の虜/Bladewing’s Thrall》
《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》
《ネル・トースの災い魔/Scourge of Nel Toth》
【墓地にあるクリーチャーを戦場や手札に戻す、唱える】
《墓変わり/Graveshifter》
《ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver》
《Rot Hulk》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
《生ける屍/Living Death》
《ゾンビの黙示録/Zombie Apocalypse》
《掘葬の儀式/Unburial Rites》
《死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death》
【カードドロー】
《墓所破り/Cryptbreaker》
《真夜中の死神/Midnight Reaper》
《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》
《死体占い師/Corpse Augur》
《アンデッドの占い師/Undead Augur》
《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy 》
《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》
《綿密な分析/Deep Analysis》
《吸心/Syphon Mind》
《同族の発見/Kindred Discovery》
【対戦相手のクリーチャー、パーマネント対策】
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《皮裂き/Skinrender》
《有毒グール/Noxious Ghoul》
《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
《殺し/Snuff Out》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《闇の救済/Dark Salvation》
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
【クリーチャーが戦場に出たり、死亡することで対戦相手のライフを失わせる】
《むら気な召使い/Wayward Servant》
《死体騎士/Corpse Knight》
《戦墓の隊長/Diregraf Captain》
《疫病吹き/Plague Belcher》
【クリーチャーを生贄に捧げる】
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
【デッキから特定のカードを探す】
《死体の鑑定人/Corpse Connoisseur》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《生き埋め/Buried Alive》
【その他】
《変わり身ののけ者/Changeling Outcast》
《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》
《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》
《不確定な船乗り/Unsettled Mariner》
《戦墓の巨人/Diregraf Colossus》
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》
【マナを生み出し、加速することができる】
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《発展のタリスマン/Talisman of Progress》
《空色のダイアモンド/Sky Diamond》
《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》
《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
このデッキのコンプセプトはとにかくゾンビをいっぱい出して殴るです!
その為、採用しているクリーチャーのクリーチャータイプは全てゾンビにしています。
それによりヴァリーナのルーター能力&回復能力が誘発しやすくなっています。
ヴァリーナのルーター能力で墓地にカードが貯まるので、墓地を利用したギミック(墓地から戦場に出る、墓地から呪文を唱える等)を多数取り入れています。
デッキの回し方で意識するポイント
早いターンにゾンビを展開し攻撃する
このデッキは墓地にカードを貯めることで勝利に近づいていくので、ヴァリーナのルーター能力を誘発させるために早めにゾンビを展開して攻撃を開始するのがポイントです。
このデッキにはヴァリーナの4マナというマナコストより軽い1〜3マナのクリーチャーが17枚入っています。
なるべくそれらのクリーチャーをヴァリーナより前に戦場に出すようにしましょう。
ヴァリーナの起動型能力でクリーチャーを追放しない
ヴァリーナの起動型能力は2マナと自分の墓地にあるカード2枚を追放することでゾンビトークンを生成できます。
このデッキには墓地からクリーチャーを戦場に戻せるカードが何枚か入っています。そのため追放するならなるべくクリーチャー以外のカードにしましょう。
墓地対策カードへの対応方法
このデッキは墓地を多用する都合上、対戦相手が使用する墓地対策カードが弱点となっています。(《安らかなる眠り/Rest in Peace》等)
もし対戦相手が墓地対策カードをプレイした時に自分のマナが残っている場合は、ヴァリーナの起動型能力を使えるだけ使いゾンビトークンを生成しましょう。
こうすることで被害を最小限に抑えることができます。
《安らかなる眠り/Rest in Peace》等の墓地対策カードは出されると確かに厳しい状況にはなりますが、クリーチャーが30枚以上入っているのでクリーチャーを展開して攻撃を続けるビートダウン戦略だけでも案外戦えます。
EDHではゲームに敗北したプレイヤーのパーマネントは全て追放されるので、《安らかなる眠り/Rest in Peace》を貼られた場合は貼ったプレイヤーを全力で殴りましょう。
手札を捨てる場合は再利用できるカードから捨てる
このデッキには一度墓地に行っても墓地から戦場に出せたり、唱えたりできて再利用できるカードが多く入っています。
ヴァリーナのルーター能力等でカードを捨てる場合はこれらの再利用できるカードを優先的に捨てましょう。
ヴァリーナが死亡した場合は墓地に置くことを検討する
統率者が死亡した場合、墓地に置く代わりに統率者領域に戻すのがEDHでは一般的です。(通常は墓地から戦場に戻すカードはあまりデッキに入っていない為)
そして通常のマナコストに加えて2マナ多く支払うことで再度統率者を唱え直すことができます。
ヴァリーナも通常は死亡した場合統率者領域に戻すことを選択します。
ただし、このデッキには墓地から戦場に戻すカードが多く入っているので、ヴァリーナが死亡した場合、あえて墓地に置くことを選択することがあります。
以下のカードが手札にあったりする場合は、ヴァリーナをあえて墓地に置くことを検討してみて下さい。
勝ちパターン紹介
ヴァリーナデッキのメジャーな勝ちパターンを紹介します。
大量のゾンビで攻撃して、フィニッシュは「アスフォデルの灰色商人」
まずはゾンビをいっぱい並べて対戦相手を殴りに行きます。
ゾンビをいっぱい並べるためにこのデッキには31枚(ヴァリーナ含めて)のゾンビクリーチャーが入っています。
ヴァリーナの能力でゾンビトークンを生み出すことができるので、更にゾンビをいっぱい並べることができます。
EDHでは対戦相手が基本3人いるので、3人全員は難しいですが、1人〜2人くらいなら案外殴り倒せます。
《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》は3マナでパワーが7もあるので、この撲殺プランに貢献してくれます。
今回は採用しませんでしたが、ゾンビクリーチャー全体を強化できる《旗印/Coat of Arms》は撲殺プランを更に推し進めるならおすすめです。
フィニッシュプレイとして、黒の信心を貯めてから《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》を出し、対戦相手のライフを大量ドレインして勝利します。
採用しているゾンビクリーチャーがほとんど黒なので、ゾンビを並べているだけで黒の信心は高めやすいです。
事前にゾンビで攻撃を繰り返して対戦相手のライフを削れているところに《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》が出せれば尚効果的です。
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》のライフドレイン能力は戦場に出た時の1回だけですが、このデッキには墓地から戦場に戻すカードが多く入っているので、《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》が死亡して墓地にいたり、わざと生贄に捧げてから再度戦場に戻すことでライフドレイン能力を使い回すことができます。
案外この《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》で決着することは多かったりします。
個人的に《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》はプレイしていて非常に気持ちがいいカードなのでおすすめです。
《墓所這い》と《ファイレクシアの供儀台》の無限コンボ
《墓所這い/Gravecrawler》と《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》の無限生贄コンボにより、対戦相手のライフを無限に失わせて勝利します。
フニッシュのライフルーズ担当は以下のクリーチャーならどれでもOKです。
《墓所這い》と《屋根の上の嵐》と《屍肉喰らい》の無限コンボ
勝ちパターン②と似ていますが、《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》の代わりに《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》と《屍肉喰らい/Carrion Feeder》を使用しても、ほとんど同様の手順で無限生贄コンボが成立します。
《ハーコン》と《変わり身ののけ者》と《ファイレクシアの供儀台》の無限コンボ
《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》と《変わり身ののけ者/Changeling Outcast》と《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》の無限生贄コンボにより、対戦相手のライフを無限に失わせて勝利します。
《変わり身ののけ者/Changeling Outcast》は多相なので、クリーチャータイプがゾンビでもあり騎士でもあることを利用したコンボです。
《ハーコン》と《変わり身ののけ者》と《屋根の上の嵐》と《屍肉喰らい》の無限コンボ
勝ちパターン④と似ていますが、《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》の代わりに《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》と《屍肉喰らい/Carrion Feeder》を使用しても、ほとんど同様の手順で無限生贄コンボが成立します。
《死が触れぬ者、リリアナ》と《屋根の上の嵐》の無限コンボ
《死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death》と《屋根の上の嵐/Rooftop Storm》のコンボにより墓地からゾンビクリーチャーを0マナで戦場に出し、対戦相手のライフを無限に失わせて勝利します。
noteにヴァリーナデッキの「デッキに採用しているカード1枚ごとの解説(全100枚)」という記事を書いています。
こちらの内容は有料記事となっています。
デッキに採用しているカード100枚の採用理由を解説しています。
また、採用優先度を星の数(三段階)で評価しています。
採用基準の参考になるかと思いますので、興味があれば読んでいただけるとありがたいです。
EDHデッキ紹介の内容は以上です。
またEDH対戦動画を公開した際に、使用したデッキの紹介記事を書こうと考えています。
乞うご期待。それではまた!