今回紹介するデッキは《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》です。
youtubeの「【EDH会#1】対戦動画 ヴァリーナ vs グリッサ vs サムト vs イェンネット 【MTG】」でしゅんが使用したデッキです。
以下デッキ紹介の内容はしゅんに取材した内容に基づいています。
目次
統率者紹介
カード名 | 謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign |
---|---|
マナコスト | (2)(白)(青)(黒) |
タイプ | 伝説のクリーチャー — スフィンクス(Sphinx) |
テキスト | 飛行、警戒、威迫
謎めいた君主、イェンネットが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。そのカードの点数で見たマナ・コストが奇数であるなら、あなたはそれをそのマナ・コストで支払うことなく唱えてもよい。そうでないなら、カードを1枚引く。 |
P/T | 3/5 |
統率者(2018年版)が発売されて(発売日:2018年8月10日)イェンネット が登場してから1年程使っています。
それではイェンネットの特徴を紹介します。
特徴①
イェンネットが攻撃した時にライブラリーの一番上のカードが奇数だった場合、そのカードをマナコストを支払わずに唱えることができます。
点数で見たマナコストが奇数のカードを多く採用するとタダで唱えられる確率が上がるため、このデッキには奇数のカードが35枚も入っています!
また、ライブラリーの一番上のカードを操作するために、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》などのサーチカード(通称チューター)が入っています。
奇数ではなかった場合でもカードを引くことができるので、ドローソースとして使えます。
※ドローソース…カードを引くことのできるカードのこと
特徴②
イェンネットは飛行、警戒、威迫という3つのキーワード能力を持っているので、対戦相手のクリーチャーにブロックされずに攻撃しやすいです。
特徴①のライブラリートップを公開する能力は攻撃しないと誘発しないので、このキーワード能力は非常にかみ合っています。
デッキリスト
製作者:しゅん/by Shun
※デッキリストは動画を撮影した2019年7月末(基本セット2020発売後)時点のものです。
各カードの役割分類
【除去】
《総くずれ/Rout》
《全ては塵/All Is Dust》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《危険な櫃/Perilous Vault》
《苦渋の破棄/Anguished Unmaking》
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
《堕落した良心/Corrupted Conscience》
【打ち消し】
《否定の契約/Pact of Negation》
《対抗呪文/Counterspell》
《意志の力/Force of Will》
《白鳥の歌/Swan Song》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
【ドロー】
《吸心/Syphon Mind》
《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》★
《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
《原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide》
《天才のひらめき/Stroke of Genius》
《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
《溢れ出る洞察/Overflowing Insight》
【ドロー調整】
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》★
《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》★
【ドロー兼、除去兼、打ち消し】
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》
《暗記+記憶/Commit+Memory》
《神秘の合流点/Mystic Confluence》
【サーチ】
《破滅を導くもの/Ruination Guide》★
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》★
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》★
《神秘の教示者/Mystical Tutor》★
《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》★
【追加ターン】
《運命のきずな/Nexus of Fate》
【リアニメイト】
《スカラベの神/The Scarab God》
《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》
《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》
【単体で強い】
《永遠神オケチラ/God-Eternal Oketra》
《虚空の選別者/Void Winnower》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
【装備品】
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
【マナ加速】
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《金属モックス/Chrome Mox》
《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》
《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
【その他】
《悪意の大梟/Baleful Strix》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
《灯の分身/Spark Double》
《テフェリーの防御/Teferi’s Protection》
《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》
《鎖のヴェール/The Chain Veil》
※★付いているカードはライブラリートップを操作可能です。
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトは「コストを踏み倒して脅威となるカードを出す」です。
脅威となるカードの例としては、エルドラージの《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》、《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》などです。
また、このデッキにはプレインズウォーカーが多めに入っています(《灯の分身/Spark Double》も含めると8枚)。
これらのプレインズウォーカーを死なないように守りながら、忠誠度能力を2回以上使えるようにしています。
《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のFoilを当てたことでテフェリーが好きになり、テフェリー関連カードが気持ち多めに入っています。
※Foil…プレミアムカードの別称。
デッキの色が白青黒の通称エスパーカラーなので、エスパーカラー特有のコントロールデッキとなっています。
全体破壊、打ち消し、除去、ドローとなんでも柔軟にできます。
《謎めいた君主、イェンネット》デッキの良いところ
飛行、警戒、威迫を持っているので攻撃しやすい
特徴②でも書いてる通りです。
飛行、警戒、威迫の組み合わせは攻防両方において強力です。
戦闘ダメージを与える必要はなく、攻撃すれば能力が誘発するのが良いところですね。
警戒も持っているので、対戦相手のクリーチャーの攻撃に睨みをきかせることができます。
デッキの回し方で意識するポイント
なるべく隙を作らないようにする
なるべく対戦相手のターンでも使えるマナを残して、インスタントタイミングで動けるようにしています。デッキ内にはインスタント、瞬速を持つカードが合計17枚入っています。
(《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》など)
イェンネットの能力でマナコストを踏み倒して唱えれば、対戦相手のターンに呪文を唱えるマナを残すことができます。
後半戦はクリーチャー、プレインズウォーカーをリアニできる
このデッキにはクリーチャーやプレインズウォーカーをリアニするカードが3枚入っています。(《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》など)
※リアニ…リアニメイトの略。墓地からクリーチャーや他のパーマネントを直接戦場に出すカードの総称。
後半戦は自分の墓地や対戦相手の墓地にカードが溜まるので、それらをリアニして有利な展開に持ち込みます。
《スカラベの神/The Scarab God》と《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》はリアニもできて、尚且つ単体でも強力なカードです(もちろん奇数です!)。
勝ちパターン紹介
イェンネットデッキのメジャーな勝ちパターンを紹介します。
マナ加速からイェンネットを出して、《無限に廻るもの、ウラモグ》or《約束された終末、エムラクール》を唱える
マナ加速を駆使すれば、最速2ターン目にイェンネットを唱えることができます。
そこから最速3ターン目に《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》or《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》をマナコストを踏み倒して唱えて、戦場を制圧します。
《運命のきずな》を連打して、攻撃を繰り返す
《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》の忠誠度能力を起動して《運命のきずな/Nexus of Fate》をサーチし、イェンネットで攻撃して《運命のきずな/Nexus of Fate》をタダで唱えます。
《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》の初期忠誠度が5なので、2ターンに渡り《運命のきずな/Nexus of Fate》をサーチすることができます。
戦場に《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》、《鎖のヴェール/The Chain Veil》、《運命を変える者、アミナトゥ/Aminatou, the Fateshifter》があれば忠誠度能力を追加で使用できるので、更に多くの追加ターンを得ることができます。
あとは追加ターンの間《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》などで複数回攻撃して勝利します。
《ボーラスの城塞》でライブラリートップを操作して、イェンネットで脅威となるカードを唱える
《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》でライフと引き換えにライブラリートップのカードを唱えていき、脅威となるカードがライブラリートップに来たら、イェンネットで攻撃して脅威を叩きつけます。
対戦相手のファッティに《堕落した良心》を付けてワンパン
※ファッティ…大型クリーチャーの総称。
除去や打ち消しでコントロールして有利な状況に持ち込む
このデッキには除去と打ち消しが合計22枚入っています(《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》も含めて)。
これらのカードで対戦相手を妨害し、こちらの有利な状況になるようにゲームをコントロールします。
以上EDHデッキ紹介《謎めいた君主、イェンネット/Yennett, Cryptic Sovereign》でした。